フランスワイン生産者を巡る旅 No.7 フロントン~ジュランソン

2023.5.15.

こんにちは、ラ・ヴィネの店長 阿保です。

今日は月曜日、本格的な南西地方での生産者訪問です。

宿泊先のモントーバンは今日も曇りのち晴れ、3年前までは5月にフランスに来ると暑い日ばかりで、半袖シャツばかり重宝しましたが、今年は何とも寒い!

オートルートの入り口側のホテルは、移動重視の生産者訪問にはありがたいです。

さて、今日も朝いちばんはフロントンです。遥か昔、カーブ・タイユバンの名を冠していたころに何度か仕入れた実績のある蔵元シャトー・ブイッセル。最近また何度かお付き合いしているものの、訪問はしておらず、そうこうしているうちに代替わりしており、今回はそんなこともあり、訪問を実施です。

既にいくつかサンプルワインも送ってもらっていて、テイスティング済ですが、実際に畑を見て蔵元で直接お話しを伺うのは他に代えがたいもの!

現在蔵元を運営しているシルヴァン・トマはとてもアティスティックで、エチケットの新しいデザインも彼が手掛けています。

シルヴァンに聞くと、このトネリエORIONは地元の樽製造業者で、ボルドーの五大シャトーの一角オー・ブリオンは、スペインの至宝ベガ・シシリアも愛用しているそうです。

蔵元でのテイスティングが10%増しで美味しくなったかも(笑)

やっぱり個人的にはこのキュヴェが一番好きですね~

蔵元訪問後は、フロントンートゥールーズ地域から、南西へ3時間程かけて移動です。南西地方の中心地ともいうべきPAUの街です。フランス絶対王政の中でも人気No.1のアンリ4世の生まれ故郷としても知られる場所。

そのまま南隣に隣接する白ワインの銘醸ジュランソンの蔵元を訪問です。

こちらも度々扱っていながら訪問したことのない蔵元クロ・ラペイルです。

大きく分けて、標高400mもなる東部の標高の高いエリアと西部のモナン村を中心としたやや標高の低いところに分けられるジュランソン。

気さくなジャン・ベルナール・ラリューはその標高差をしきりにアピールします。

蔵元の眼前に広がり、南西に落ち込んでいく畑からは辛口の銘酒マントランが産み出されます。そしてお隣には今回は訪問しきれず次回に持ち越してしまったカミン・ラレディアの畑もあり、やはりこの地域で最も優れた畑であると実感です。

オレンジを仕込むアンフォラは非常に小さい!

蔵元ではかなり素場らしい出来栄えです。

蔵元訪問収量時、近くのフェルミエを教えてもらってちょっと訪問です。朝市への出店か、山奥の蔵元訪問でしか販売しないそうです。

今日も移動の多かった一日です。

明日もこのジュランソン地域を精力的に訪問していきます。