憧れのブルゴーニュ コート・ド・ニュイへ

こんにちは、ラ・ヴィネ 店長の阿保です。

いよいよ生産者訪問も今日で終了となります。

毎回そうですが、追い立てられるように生産者訪問を繰り返し、あっという間に一週間以上が過ぎていきます。途中大分息切れしてる感じですが、やっぱり美味しいワインに出会うと元気になりますね。

さて、今日は更に冷え込む朝、最低気温4℃の中、最終日の生産者訪問です。

まずはこちらの生産者からです。

GROS FRERE ET SOEUR

お馴染みグロ一族のひとつですね。ラ・ヴィネでも取引してますが、私が訪問するのは初めてです。どこを見てもとにかく裕福な感じが半端じゃない印象的です。

今回はヴァンサン・グロが直接対応してくれました。彼は日本にも何度か来ているので会ったことのある方も多いかと思います。

マロラクティック発酵がまだ済んでいないということで、2023年の樽試飲は無しで、その代わりに2022年の瓶詰めされたものを贅沢に全てテイスティングさせてもらいました。

クロ・ド・ヴージョ、エシェゾー、リシュブールと、三つの特級の明確な味わいの違いがとても印象的でした。

とは言え、2023年も気にはなるので、比較的マロラクティックの進んでいるいくつかの樽から少しだけテイスティングさせてもらいました。相続関係で、ミシェル・グロから所有が移ったヴォーヌ・ロマネ クロ・ド・ラ・フォンテーヌが特によかったですね。あとはスパイス感の強い一級レ・ショームが印象的でした。

さて、お次の訪問先はこちらです。

DOMAINE TORTOCHOT

こちらも有名なジュヴレ・シャンベルタンの蔵元で、ラ・ヴィネでもお馴染みですね。

個人的には10年ぶりの再訪です。

今回シャンタルさんに久しぶりに会えると思っていたら、当日は不在にしており、気の良いマレージャーにご対応いただきました。

以前に比べると、かなり凝縮度が高くなっており、大分印象が違います。前回2021年のACブルゴーニュがとても淡いのに妙に味わいの良い仕上がりで、あっという間に完売していたので、今回の2022年はどうかと思いましたが、やはり傾向は同じで嬉しくなりました。

名だたる特級&一級を所有していますから、ジュヴレ・シャンベルタンの各畑の魅力をとても理解しやすいテイスティングです。今回白眉は、ACブルゴーニュ、シャンボール一級サンティエ、シャンベルタンでした。

トルトショに関しては、他の生産者も言っていましたが、20年前、10年前、今と確実に以前より圧倒的によくなってきていると話していましたが、個人的にもそれを実感させるような出来だと思いました。

さて、いよいよ最後となる訪問先はこちらです。

DOMAINE BART

昨年も訪問したバールでは、今回もピエールにご対応いただきました。

とても素晴らしい出来栄えだった2022年に続き、2023年の樽試飲はとても嬉しくなるような美味しさです。瓶詰めされたものが入荷してくるのが待ち遠しいです。

マルサネの多くの区画の特徴を詳細に感じ取れる魅力的なラインナップ。また、いつもうなってしまうフィクサンの一級レ・ゼルヴレットの秀逸さは相変わらず、そして残念ながら輸出不可となっているシャンボール・ミュジニーは、甘くフローラルな風味が抜群です。

そして名高い特級ボンヌ・マール&シャンベルタン・クロ・ド・ベーズは、今の段階で驚くほどの美味しさです。しっかりとしたストラクチャーを感じさせる双方ですが、厚みのある果実味とともにボリュームたっぷりに広がります。こんなに飲みやすいなんて・・・

ただし、これから後12か月の樽熟成期間がありますから、これからボンヌ・マール&クロ・ド・ベーズが持ち合わせる堅牢さが増してくるのだと思います。

それにしても、ドメーヌ・バールでは、特にこの試飲は毎年やりたくなります(笑)

さて、午後のドメーヌ・バール訪問で今日は終了です。

この後はレンタカーを降りて、ディジョン駅からTGVでパリに入ります。

そういえば、最近はTGVではなく、inOui(イヌイ)と呼ぶらしいですよ。

サンプルでもらったワインなど、結構な重さのスーツケースを転がしながら電車に乗るとひとまずようやくやり終えた感じでホッとします。

あとは一時間半でガール・ド・リヨン到着です。

まだ明るいうちにパリに着けて一安心です。

ひとまず、フランスでの買い付けはひとまず終了です。

明日は夜のフライトまでの時間を利用して、パリを少し散策してみたいと思います。