フランスワイン買い付け訪問記 No.1 オセールへ

こんにちは、ラ・ヴィネ虎ノ門店の河原です。以前から好評頂いておりましたブログが新たに新装しましたので、今年4月に私がフランス出張に行った際の記録をこちらにも挙げていきます!

週1回のペースでゆっくりとご紹介していけたらと思っております。

今回のフランス出張では、おおまかにブルゴーニュ、ジュラ、シャンパーニュと人気の銘醸地を中心に訪問。

この頃はロシア・ウクライナ問題が連日報道されており、世界情勢がまだまだ不安定な状況のため、フランスまでの直行便が通常よりも長い約15時間と長旅となりました。

長旅を経てシャルルドゴール空港に到着したのは同日16時半。この年は非常に寒い春となっていたそうで、曇天と相まってコートが必須なほど冷え込んでいました。空港でドライバーさんと合流し、レンタカーを借りてすぐさま移動。

次の日に朝一で蔵元訪問できるよう、パリには寄らずにそのままブルゴーニュの玄関口、オセールへ向かいました。道は比較的空いており、約2時間弱で無事到着。

8時ごろ到着した頃は既に日も落ち、きれいな夜景が広がっていました。

このヨンヌ県の首都であるオセールは、その周辺にシャブリやイランシー、サンブリなどのワイン産地が隣接する小さな街。かつてまだ交通網が発達していなかった頃、ブルゴーニュのワインはここに集積され、街に寄り添うように流れるヨンヌ川を通じてパリまで送られていたため、流通の中心地として非常に栄えていたそうです。

その後、流通網が発達して徐々にその勢いは落ち着き、現在では人口約4000人、中世の趣の残る旧市街地として観光地にもなっています。

日本人の方が営むレストランもあるそうなのですが、今回は到着時間が読めずに予約を断念。次回立ち寄ることがあればぜひ行ってみたいです!

そして夜はホテルのレセプションの女性おすすめの地元のビストロへ。これで1人前のブフ・ブルギニヨン!1皿でお腹一杯になってしまいました!

翌朝、折角なので買い付け前に早起きして1時間ほど街中を探索して回りました。15世紀に建てられた時計台や未だに木組みの家やカフェが残る街並みは、古き良きフランスを感じられる美しい風景。

下は趣ある街を見守るように重鎮然として佇むのが写真下のサンテティエンヌ大聖堂とサン・ジェルマン修道院。大聖堂は16世紀に完成したゴシック様式の大聖堂で、遠くからでもその存在感が感じられるほど。

かつてここのベネディクト派の修道士たちによって葡萄栽培が始まり、伝え広まっていったとも言われています。

フランスに到着してからバタバタと駆け足でオセールまでやってきましたが、この朝の散策でようやくフランスに来たなぁという実感が湧いて、買い付け初日の良い景気づけとなりました。

夜のオセールもきれいでしたが、朝の景色もまた趣深い景観でした!

次回からは訪問1日目となるイランシー、サンブリ、シャブリの様子をご紹介していきたいと思います。

お楽しみいただけますと幸いです!それでは、A Bientot!