ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ - DOMAINE BERTHAUT GERBET -

老舗ドメーヌを更なる高みへ導くアメリー

ジュヴレ・シャンベルタン村から車で僅か5分程の距離にあるフィサン村。
ベルトーは、この地で19世紀の終わりから続く長い歴史を持ち、1974年に蔵元を引き継いだヴァンサンとドゥニの兄弟によって所有畑を拡大するとともに、目覚ましく品質を向上させてその名を知らしめた老舗のドメーヌです。
ボルドーやニュージーランドで研鑽を積んだドゥニの娘アメリーが2013年に蔵元の当主となった後、アメリーの母方のドメーヌ、フランソワ・ジェルベからヴォーヌ・ロマネなどにある優良畑を相続し、2015年ヴィンテージからベルトー・ジェルベを名乗るようになりました。

「煎じるように醸す」という信念のもと

ベルトー・ジェルベが本拠地を構えるフィサンは表土が浅く、周りに比べ冷涼な微気候が存在する為、引き締まった男性的な味わいの赤ワインが生み出されるのが特徴的です。そんなこの地域にあって、アメリーが生み出すワインは父ドゥニ・ベルトーの時代のクラシカルで強固なスタイルから、その凝縮感とともに滑らかさと艶やかさを兼ね備えたスタイルへと進化させ、近年非常に高く評価されています。

「ワインは煎じるようにソフトに醸す」というがワイン造りにおける彼女の信念ですが、ワイン造りの大きな特徴の一つに挙げられるのが、ブルゴーニュでは珍しいセメントタンクを用いた醸造。外気の温度変化の影響を受けにくく、生産者の理想の容量で作ることができるセメントタンクでは、ステンレスタンクや樽では成し得ない微量な酸素と接触により力強さと滑らかさを表現することができるのです。

エレガントでありながらエネルギーに満ちた唯一無二の味わい

こうして生み出される彼女のワインは、エレガントでありながら、中心にはエネルギーに満ち溢れた果実味と、複雑甘美な余韻が心地よく広がる上質な仕上り。これはまさにアメリーの人柄を如実に表現した唯一無二のスタイルですが、近年そのクオリティにますます磨きがかかるとともに更なる高評価を得る様になり、現在ではブルゴーニュトップ生産者の仲間入りを果たしたと言っても過言ではありません。

世界中から熱視線を集め、飲み手を魅了してやまないベルトー・ジェルベのワイン。今後ますますその評価を高め、入手がさらに困難になる日が来るのは間違いありません。この機会に、ぜひお試しください。