南仏ラングドックの山間へ

こんにちは、ラ・ヴィネ 店長の阿保です。

昨夜宿泊した古い町並みで人気の南仏カストル、今日もひんやりとした朝ですが、天気も良く、また大分南に来ただけに気持ちの良い朝です。

せっかくなので、気持ちの良い朝のカストルを散歩してみました。

さて、カストルのホテルを出発して、約2時間でラングドック地方の山間にあるフォジェールに到着です。

フォジェールと言えば、レオン・バラルや御大エスタニーユ、またラ・ヴィネではペイルグランドやオリエ・タイユフェール等がとても人気の生産地ですが、今回は個人的に一度訪問し、何度か取引したことのある蔵元を再訪です。

DOMAINE L’ANCIENNE MERCERIE

標高の高いフォジェールでは比較的低地となるオーティニャック村で、有機栽培を行っているフランソワ・コメット。約12年ぶりの再会です。

蔵元も大きく進化しており、安定感のある酸化防止剤無添加ワインやスペシャルキュヴェなど、目の覚めるような素晴らしいワインを造っていました!

さて、その後は、まさかの何年振り?かのマックで軽くランチをして、次の訪問先を目指します。

目的地は、かの有名な生産者のいる村SAINT PARGOIREです。

その生産者とは、ラングドック地方でも最高峰の生産者として誰もが認めるマルレーヌ・ソリアさんの蔵元DOMAINE PEYRE ROSEです。

その昔、初めて訪問を行った際には、村に着いても蔵元の場所がまったくわからず、右往左往した末に、気の良い通りがかりのワイン生産者の若者が蔵まで案内してくれましたが、本当にこっちに蔵元があるの?というような細くて未舗装の畑道をずっと行ったところにあり、たどり着くだけでも苦労したのを思い出します。

基本的には殆ど変わっておらず、この畑道を通るたびに懐かしさがこみ上げてきます。

久しぶりに蔵元に到着したら最初に出迎えてくれたのは、びっくり!!なんと息子のラファエルです。あまりにも田舎なこの村の更に辺鄙な場所を嫌っていたと聞いていたのでびっくりです。

数年他のドメーヌでの修行を終えて、今は蔵元で働いて、母親のマルレーヌさんを支えているそうで、なにかとマルレーヌさんを「うちのボス」と連発していました。ほんと嬉しそうです!

そして、さらに嬉しそうなマルレーヌさんは見ての通りです。5年前にあった時より元気です!

今回も試飲では、その赤ワイン3種、白ワイン1種をバーティカルで試飲という贅沢なものです。

というか、大盤振る舞いで、「次なに飲みたい?」の連発で、終わってみれば25本も開けてもらいました!!

帰りには次の早めの訪問を固く誓って、La bise・・・

マルレーヌさんとの楽しいひと時を終えて、本日最後の生産者訪問へ向かいます。

サン・パゴワール村から東へ、モンペリエの外観道路を通り北へ約一時間半で目的地に到着です。石灰岩のそそり立つ山ピク・サン・ルーとオルチュの山の間を強い風が吹き抜けます。

DOMAINE DE L’HORTUS

久しぶりのマルタンです。一昨年10月に不慮の事故で、醸造家のマリー姉さんを亡くしたものの、今でも家族みんなで力を合わせてワイン造りに励んでいます。

味わったワインは白ロゼ赤、いずれも上品で、南仏らしい濃厚さが抑えられた透明感のある味わいが印象的です。やはりこの地の石灰質の強い土壌と寒暖差、強い風が生み出すテロワールを反映していることを実感します。

マルタンは、以前のか細い感じから、ヴィニュロンらしい大きな手で、握手したら痛いくらいです。醸造から栽培まで、より経験値は高く、話を聞いていて本当に頼りになる末っ子だな~なんて思ってしまいました。

蔵元のレストランがオープンしたら食べに来ないと、そんな感じで煽っておきました(笑)

さて、今夜はラングドック地方の大都市モンペリエの旧市街に宿泊です。

旧市街のホテルにチェックインして、町のビストロで食事です。

金曜日の夜、モンペリエの町は学生と思われる多くの若者で賑わっていました。 明日は、ラングドック東部の蔵元を訪問し、そのままローヌ地方南部で移動を予定しています。