クレーレット・ド・ディにちょっと立ち寄りました

こんにちは、ラ・ヴィネ 店長の阿保です。

昨夜宿泊したカルパントラは今日も快晴で、暑くなる予報です。

本日ようやく折り返しとなる日曜日、さすがにこの日は一般的にお休みですから、蔵元訪問はできないのですが、今日はちょっと特別に訪問をお願いした蔵元があります。

最終目的地は、はるか北にあるシャブリ近郊の大きな町オーセールですが、途中寄り道していきます。

ローヌ河沿いに走るルート・デュ・ソレイユを北に向かいます。モンテリマールを越えて直ぐ、リヴロン・シュール・ドロームの町で下り、ドローム河の東へ向かいます。

ちょっと南仏によく在りそうなそそり立った山々をイタリア方面に見ながら、のどかな田舎の道を進むこと40分ほどで目的地到着です。

ここはワイン産地としては、クレーレット・ド・ディという、ローヌ地方でも有名なスパークリングワインの生産地になります。

ローマ時代にはエーゲ海方面との交通の要衝だったこともあり、早くから伝わったマスカット種を用いたワインは、ローマ帝国の賢者にして歴史家と多彩な才能で知られる大プリニウスが絶賛したとも言われており、そのワインがとても歴史あるものであることと、地元の人々のご自慢です。

さて、以前から何度か取引していながら、蔵元を訪問したことがなかった蔵元を、今回は日曜日ながらも、特別にお願いして訪問させていただきました。

JEAN CLAUDE RASPAIL

早速出迎えてくれたのは、フレデリックと奥様のアノックさんです。

彼は4代目として蔵元を受け継ぐ前は、シャンパーニュの醸造学校に通い、またボランジェで研鑽を積んだというから、気になりますよね。

今まで味わったことのないキュヴェもいろいろテイスティングさせてもらいましたが、かなり素晴らしかったですね。ミュスカに感じやすい苦みがほとんどなく、透明感のある綺麗な味わいがとても好印象です。

また、単一区画から生み出されるものは出色です。クレーレット・ド・ディにしては少し高めなのですがこれは一度皆さんに味わっていただきたいものでした。

さて、日曜日の特別な訪問を終了して、ここからは約5時間かけて、オーセールの町を目指します。オート・ルートからでも遠くに見えるエルミタージュの丘、眼前に迫ってくるコート・ロティの畑は、通り過ぎるだけでもなかなかの見ごたえです。

そしてボージョレやマコンのサイン、そしてボーヌをパリ方面に向かいます。

むき出しの岩山や糸杉、マロニエの回廊など、南仏らしい雰囲気から、だんだんと濃い緑が増えてくる北フランスの雰囲気に変わってくるのが、とても印象的です。

休憩しつつ、ようやくオーセールに到着です。

明日は朝からシャブリの周辺を足早に訪問して回ります。